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長渕剛



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長渕剛

オホーツクの海

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

「一晩中、泣き続けた
車の中ひとりぼっちで
急にあなたが私のそばからどこか
遠い所へ行ってしまいそう

あなたの声聞きたくて
淋しさにこれ以上耐えきれない
あの時私の心、あなたに置いてきた
だけどやっぱりあなたの生き方に追いつけない」

からっ風が吹いている
荒れ狂う真冬の海
俺は今、遙か北、オホーツクの海に在る
容赦無くうねり砕け散る流氷が
ゴーゴーと吠え噛みつきながら生きていた

オホーツクの海に
沈む夕陽を真っすぐ、真っすぐ俺は見つめた
こらえきれず、泣き叫んだら
勇気が宿った
やっと俺の胸に静かな
勇気が宿った

「私の部屋にあなたがいない
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あなたがもたれるソファーにあなたがいない」
君の笑みに素直に俺が答えなかったのは
君の言う孤独になす術がなかったからだ

「飛んで行きたい 愛しい人のそば
誰もが願う繊細な風に吹かれたい」
人生の途中で迷い、ふさぎ、自信が失せたあの日
たやすく孤独を口にした自分が恥ずかしかった

からっ風が怒っている
荒れ狂う真冬の海
君と泣き、悩み、苦しむことが優しさだと
ここへたどり着くまで俺は信じてた
だけど海は黙ったまんま厳しさを語ってた

オホーツクの海を
背にして俺はゆっくりゆっくり走った
氷の雨、頬突き刺せば
覚悟が宿った
全て断ち切る覚悟が
静かに宿った

全て断ち切る覚悟が
静かに宿った