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樋口了一



歌詞
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樋口了一

幻画の街

作詞:樋口了一
作曲:樋口了一

ひどい渋滞だった開かずの踏切
今はもう高架に変わって
苛立つ顔で何度も時計を見る人も
無くなった 食事も間に合う

遮断機が上がった後で 突然降り出した
みぞれ混じりの夏の天気雨
見張りの男がなじる そこは過去への入口
僕は一人で渡り始めてる

二人でどこか行こう 遠くの街へ行こう
黄色に朽ち果てたあの幻色の世界
どこまでも追いかけて どこまでも風に乗り
季節は巡る でももう君は帰らない

南に向いてる部屋に 差し込む朝日は
早起きにとてもいいんだ
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訪ねる人はみんなノックのかわりに
掌で影絵をこさえる

開いたドアの先で海は場違いに青く
畳の色を真っ青に染める
おしゃべりヒトデが笑う 「待ち人は来ませんよ」
僕は窓から滑り落ちていく

あの海はどこだろう あの空はどこだろう
歯車をなくした時のない世界
この声が嗄れるまで 君を取り戻すまで
心は叫ぶ 絵の中の僕に向かって

二人でどこか行こう 遠くの街へ行こう
黄色に朽ち果てたあの幻色の世界
どこまでも追いかけて どこまでも風に乗り
季節は巡る でももう君は帰らない