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焚吐



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焚吐

時速40000kmの孤独

作詞:焚吐
作曲:焚吐

とびきり古い記憶は 雨の中で見た紫陽花
あんまりきれいだからさ 思わず笑みが溢れた
純真が唯一の取り柄だった 影が差したのはいつだ
寂しさにうずくまった夜ばかり覚えている

独りがふたりでつまり独り たとえ100あれど同じことだ
長らく居場所を作れないまま
「あいつは異常」と指を差されたことが僕を異常にして
14歳の冬に全部敵に回し

まるで小さな隕石みたいだと思った
産み落とされたら落ちるだけだ そこに期待も何もないや
時速40000kmほどの孤独が
誰にも知られずに泣いていた そんなよくある話だ 聞いてくれ

突然の出来事だった 置き手紙もなしにバイバイ
空っぽになった部屋で 毎日歌い続けた
あの人は今も心の中 それは揺るがぬ真実だ
だけど時々願うんだ 「形あるものをください」と

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拍手の数だけ偉くなれる? どこまでいったら独りじゃない?
18歳の秋に捕まえた夢
僕のためにあった声も歌も あなたへの処方箋に変わり
傷や痛みを癒してくれたという

こんな僕にも輝く瞬間があった
大気圏で燃えて千々になったって 絶望は一層強く光って…
時速40000kmほどの孤独が
あなたの一言で報われた そんなよくある話だ 聞いてくれ

雨は上がって 季節は巡って
いずれ本心も移り変わることに気付く
ああ これを孤独と呼ぶには
いささか心地好すぎるような

まるで小さな隕石みたいだと思った
産み落とされたら落ちるだけだ そこに期待もなかったのに
時速40000kmほどの孤独を
新たな感情が追い越した
そんなどこにでもある ひどくありふれている
僕らが起こした奇跡だ 聞いてくれ