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オトループ



歌詞
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オトループ

空鳴き蝉

作詞:纐纈悠輔
作曲:纐纈悠輔

暗く寒い地面の下で 今か今かと待ち続ける 自分の番が巡ってくるのを
同じくらい潜っていた奴らが 陽の当たる世界へ消えてく 次々と

ヨーイドンで切ったはずのスタートラインは遥か彼方
一体 何が違ったのか 隣の芝は青々と生い茂るばかり
僕の名前はまだ呼ばれない

「今年こそは」って何年経った? 誰よりもうまくやる自信はあるのに

光の届かないこの場所で それでも光を信じている
なんでだよ 優れているのは僕の方なのに
「おめでとう」と言うその裏で 躓いてしまえと願った
ちっぽけな そんな自分の心にやりきれなくなるよ

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良いことばっかじゃないって そんなこともう解ってる
だけど比べてしまう
幸せそうな笑顔浮かべるあいつと 明日の行方も分からぬ僕

そこから見える景色はどんなだ? ほんとうは 知りたくて仕方がないや

あと どのくらい進めばいい? あと どのくらい待てばいい?
羽化する時をただひたすら 焦がれて 焦がれて 焦がれている

光の届かないこの場所で それでも光を探している
暗く湿ったこの場所しかまだ知らない
夏の終わりに散らばった 亡骸のひとつになろうとも
選ばれないまま ずっと土の中で終わる
それよりはマシさ