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成世昌平



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成世昌平

三十石船哀歌

作詞:もず唱平
作曲:堀慈

紅い灯点る 堀江の新地
掘割上れば あの人の
船唄聴こえる八軒家
夜毎に夢みる徒枕
今日も濡らして来し方想う
あれから五年経ちました
ヤレサ 三十石船(さんじゅっこく)は淀川の
川面に何を映すやら

造り酒屋の下働きに
十五で出されたこの私(うち)に
誰より優しくしてくれた
兄(あに)さんみたいな人やから
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それが馴初め 初恋やった
船頭さんに惚れたのは
ヤレサ 三十石船(さんじゅっこく)の船唄に
想いを寄せた訳じゃない

父(おや)を亡くした実家のために
この身は売られて行く宿命(さだめ)
哀れじゃないかと啼くひばり
お前に頼んでおくさかい
きっと伝えて 忘れてくれと
伏見を出たら天満まで
ヤレサ 三十石船(さんじゅっこく)は半日で
流れに任す下り船