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小山卓治

歌詞
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小山卓治

天使の歌う朝

作詞：小山卓治
作曲：小山卓治

歩道橋の上でカラスが羽を閉じ
この街が白々と動き始める頃
真新しい日が昇るビルの屋上の辺り
一人の天使が座っているのを見た者がいる
天使はいつも歌ってるそうだ
誰かにそれが届くようにと

点滅の信号が赤に変わり　それから青に変わる
東向きのショー・ウィンドウのマネキンが輝く
地下の店から放り出された酔っ払いの男
フラフラと歩きながら煙草に火を点け
ふと不思議そうにビルの屋上を見上げ
それから首を振り　歩き出す

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交番の前で警官がくしゃみを一つ
非常階段の下で猫があくびを一つ
夜通し遊んで声を枯らした少女が
ドーナツ・ショップから出て来てハミングをする
それが自分でも知らないメロディだと気づき
ほほえみ　ビルの屋上の辺りを見上げる

タクシー　タクシー　トラック　またタクシー
デパートの搬入口　車をバックさせてる
男が窓から顔をのぞかせて
ふと耳を澄ます　確かに誰かが
歌ってるのが聞こえたんだが

天使はいつも歌ってるそうだ
誰かにそれが届くようにと