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Rhyzz



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Rhyzz

恋衣

流れ星へと幾度 祈った言霊は
まだ届かずに霞んだままの恋衣(ころも) 彷徨う
今昔の空 錆浅葱に
忘れようとすれど降り続くの...遣らずの雨

地平線揺蕩う紫は
無限に広がる満天の綺羅星の如し
一夜の花と知りながら焦がれた 得も言われぬほど美しき
挿す曙光に照る心模様 言の葉いらずな月見草
時折、無邪気な笑みは 私を安め癒す縁(よすが)
強く抱く恋心 例え仮初めだとしても
玉響の夢の中でうつつに微睡む

流れ星へと幾度 祈った言霊は
まだ届かずに霞んだままの恋衣 彷徨う
今昔の空 錆浅葱に
忘れようとすれど降り続くの...遣らずの雨

あえかな愛しき手弱女は
千切れ雲浮かぶ夜の静寂(しじま)に吹く風で
雅に踊る姿が顰に宿り 止まない恋物語
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水面も凍る月夜の晩に 遠くを見つめてる愁眉
短日月に儚さを描く背には雪月花
頭上舞い散る花吹雪 落ちたひとひらの筏に
想いの全てを乗せて 今宵、一途の詠う

流れ星へと幾度 祈った言霊は
まだ届かずに霞んだままの恋衣 彷徨う
今昔の空 錆浅葱に
忘れようとすれど降り続くの...遣らずの雨

これ以上、貴方を慕えば 儘(まま)ならぬ想いは辛く
いっそ消えてしまえたら
散って輪廻(リンネ)に身を任せ また来世で愛します。

流れ星へと幾度 祈った言霊は
まだ届かずに霞んだままの恋衣 彷徨う
今昔の空 錆浅葱に
忘れようとすれど降り続くの...遣らずの雨
「終わり」